正直、本当に必要かといえば「いらない」でしょ?
冷静に考えればわかる。
プロ選手が100年近く、時には100㎞/hを越えるスピードでアルプス、ピレネーを下ってきたから
そう遠い昔ではない1990年ごろ。
今とは比べ物にならないぐらい効かないブレーキが普通だった。
それでも、ノーヘルメットで下ってた。
それよりも、はるかにやさしい状況下で、自転車に乗るホビーライダー。
ディスクブレーキは、オーバースペック。
昨今のリムブレーキキャリパーは剛性も飛躍的に上がり、文句のない制動力。
ホビーライダーの話にしぼれば、ディスクブレーキが「必要」とはならない。
でも、これからロードバイク買うなら、絶対ディスクブレーキでしょ?
そんなことはない。
予算内のリムブレーキモデルで十分。
リムブレーキで十分とまる。
きっと雨の日は乗らない。
ディスクブレーキいる?
ブレーキの種類とシンプル度
- ホイールの中心にあるハブにくっついている円盤を、ブレーキパッドで挟んで止まるのがディスクブレーキ
- リムをブレーキシューで挟んで止まるがリムブレーキ
文章の長さでもわかるリムブレーキのシンプルさ。
ディスクブレーキは、シンプルさを失う
ロードバイクのカッコよさを失うとも言える
魅力はシンプルであること
ピストバイクが流行った理由の一つが「シンプルさ」。
シンプルさを失いたくないために、ブレーキを付けない人もいたぐらい。
(ダメだけど)
必要最低限のものしかついていないから、レーシング機材はカッコいい。
しかし、昨今のバイクはエアロデザインとゴテゴテパーツで構成される。
逆に、無駄を削ぎ落としたピストやスチールフレームがカッコよく感じる人もいる。
関連記事>>>【クロモリ】こだわり強めなスチールフレームとパーツたち【シクロクロス】
ディスクブレーキ化の代償
ローターのほかにも、レバーだって大きくダサくなる。
ディスクは油圧が基本。
リザーブタンクというのがブレーキブラケットに仕込まれてる。
なにせこれがでかい。
見るからにでかい。
デュラエースだけは、シマノ技術で見事に小型化されてる。
だけど、富裕層しか選択できない。
シンプルでカッコイイロードバイクという概念はどこへ行ったのか
街乗りピストはカテゴリーが違うけど、美的感覚は参考にしたいところ。
機能性を追求しすぎるとダサくなる
イケてる服は少々窮屈だったり、ちょっと寒いけど薄着にしたり。
機能性に全振りすると、やっぱりカッコよさを犠牲にする部分が出てくる。
関連記事>>>【カンチブレーキ】クロモリバイクなのにディスクブレーキにするんですか?【オタク向け】
情報のあいまいさ
ローターは危険だった
集団内でクラッシュが起きた時に、ディスクローターが当たってケガする
タイヤ性能と制動力がアンバランスで、ディスクブレーキの性能を発揮できない
これらはロードレース界にディスクブレーキが導入されようとしたときの問題。
しかし、いまでも当然、集団クラッシュはある。
でも、もうこんなこと話題にならない。
シクロクロスでは依然としてトッププロも、数十年前のタイヤパターンとディスクブレーキの組み合わせで走ってる。
あれは、なんだったんだ
きっと、なかったことになっている。
商売の事情
みんなが、次第にディスクブレーキになる。
そして、リムブレーキの人は、時代遅れの乗り物に乗ってる感を味わう。
「そろそろ限界だな」って、まだまだ使えるのに乗り換え
しかし、その繰り返しが経済成長を生む。
たいして変化のないスマホのニューモデルも、なんとなく買ってしまうのと同じ。
もちろん、トレンドを追うのも一つの楽しみ方。
でも、トレンドを追っているのだけなのに、性能を追求してるっぽく言うのはダサい。
自分自身の経験と判断で、しっかりと本当に必要なのかを判断したい。
みんながディスクブレーキだからといって、ディスクにする必要はない。
関連記事>>>カーボンフレーム不要論【迷ったら安いほうを選択すべき】【先入観のワナ】
ディスクブレーキのメリットとデメリット
メリット
- よく効く
- 雨の日に効果的
- 最先端でかっこいい
- 引きが軽いかも
正直なところ、高性能なリムブレーキよりも圧倒的な差があるかというと疑問。
オフロードなら、ブレーキがシビアだし効果が大きいかもしれない。
やはり、少し前までプロ選手のスピードで、アルプスやピレネーをリムブレーキ下れていた証明は大きい。
オーバースペックという言葉がしっくりくる。
デメリット
- 重くなる
- 価格アップ
- ホイール交換に時間がかかる
- 車での運搬時、キャリパーがどこかに当たらないように気を遣う
- 急な下り坂とかないから、タダの重り
よくあるディスクブレーキトークで、
ディスクブレーキって、特に雨の日にいいよね?
そうそう、いまさらリムブレーキなんて無理だねー
結論:雨の日にすれ違うサイクリストはいない
雨の日なんて、乗らないくせに雨の日のメリットを言ってしまう。
ディスクブレーキのデメリットは、予想以上に大きい。
特に廉価フレームと、廉価グレードパーツの組み合わせはサイテー。
走りたくなくなるほど、重いロードバイクになってしまうので注意したい。
関連記事>>>【クロモリフォーク】今さらクロモリフォークを選んだ理由【オタクすぎて閲覧注意】
まとめ
きっとディスクブレーキにしても、リムブレーキに対して圧倒的なメリットを感じることはない。
それでも買うなら、最高級グレードでないと重い。
でも価格アップがエグい。
ディスクにするなら、それなりの覚悟が必要。
そうじゃなければ、リムブレーキを探した方がいい。
カスタムスチールバイクなら、リムブレーキでシンプルに仕上げられる。
コメント
拝読させて頂きました。
ディスクブレーキを流行らせましょうというこの流れ、
明らかにMTB系に強いメーカーの謀略のにおいがぷんぷんしますよね。
ロードは10年ほど乗っていてレースにもたまに出ていますが、一度もディスクブレーキが必要と思ったことはありませんでした。
仰る通りカッコ悪くなるし重くなるしメンテナンス性劣るし、本当に良いことないですよね。
>>1
チャイチーさん
コメントありがとうございます!
確かに、MTB系のメーカーの営業戦略が強そうですね。
ジャイアントがスローピングを始めたのもそうですし。
またコメントお待ちしております!
ロードバイクにディスクブレーキを使うメリットは外周の軽いリムを空力的に有利な形状で設計できる点、シートステーとフォーク設計の自由度が増す点、制動フィーリングとコントロール性の良さだと思います。(ホビーレーサーだと必要ないものだとは思いますけどね)
あとディスクブレーキとは直接関係ないですけどディスクブレーキ普及に伴ったエンド幅の拡大で多段化が進んだことと、スルーアクスルのがっしり感は割と誰でも分かりやすいメリットかとは思います。
自分の場合は山道での急な大雨でリムブレーキのきつさを思い知らされました。悪いブレーキは使っていませんけどジャリジャリ滑って止まらないし綺麗だったリムのアルマイトも一気にはげました笑
自分もミニマリスト気質はありますけど、長く乗る事を考えた時にリムの消耗が自転車で一番気になるところで、その点で気兼ねなくブレーキを使っていけてメンテも輪行も気を使わない機械式ディスクブレーキが気に入ってます。
なんだかんだでキャリパーブレーキもかっこいいので手放せませんね笑
コメントありがとうございます。
そうなんです。ホビーレーサーには特に必要がないという点です。
趣味なので、必要かどうかばかり気にするのは、面白くなくなっちゃいますが。
確かにリムの消耗は気になるところです。
アルマイトがはげて銀色がみえちゃうと、一気にカッコ悪くなりますよね。
アルミリムでも足回りをブラックで引き締められるのはディスクブレーキのいい点だと思います。
輪行もされるんですね。ちょっと敷居が高く感じます…
お時間あったら、また読んでください!
ありがとうございました。