

やっぱ鉄下駄じゃきびしくない?

オレのは前後で1280gだから、漕ぎ出しがさー…

もっと硬くてよく進むフレームが欲しいなー

オレのは踏み込むとスッと前に出て、振動吸収性がさー…
なぜか、メディアのインプレッション記事に載っているのと同じ言い回し。
その言葉に、
先入観
はないと言い切れるだろうか。
このブランドの、この高価なバイクに、俺は今乗っている。
踏み込んだ瞬間に、スッと前に進むはず。
振動吸収性だって、抜群なはず。
うん。
疲れない。
ダイジョウブ。
そんなに、神経を尖らせてバイクのいいところを感じ取ろうとしなくてもいい。
鈍感ぐらいがちょうどいい。
それはなぜか。
購買欲が沸かないから。
自転車パーツは高い。
今なら100gの軽量化は、えげつないほどのコストがかかる。
たしかに、ホイールが100g変わったら、体感できるかもしれない。
が、二日酔いでヒルクライムしたら、きっと気が付かない。
鈍感であることは素晴らしい。
これからの時代は、ロードバイクに鈍感力が必要。
長く楽しむにはコストも大事。
気にするところを、バイクではなく自分に向ける。
つまり、エンジンに目を向けること。
機材で走りがまるで変わると思っちゃう

上位グレードの機材は本当に速くなるのか
もちろん、速くはならない。
強いて言うなら、気分がよくなる。
デュラエースをつけているバイクは速い。
ここまで直接的ではないかもしれない。
でも結局、軽くて高剛性で高価な部品を買うのは、この理由。
プロ選手と同じスペックのパーツが付いている満足感は優越感。
でも、ロバはロバ。
Tiagraだろうが、
Apexだろうが、
一般人が持っている能力を引き出す性能は持ち合わせている。
ロードバイク機材スペックと走力の関係を冷静に考える
デュラエースは、多くのトッププロがつけている。
そう、あのMVPも。
マチュー・ファン・デル・プールはデュラエース。
世界選手権を制し、クラシックを連覇している。
一般消費者との走力の差は、言うまでもない。
一般消費者にとって、オーバースペックであることも言うまでもない。
冷静に考えると、あのレベルまで耐えられる機材。
仮に、下位グレードから上位グレードの性能が、右肩上がりだったとする。
その場合、一般人は底辺の部分しか、引き出せていないことになる。
だれが、上位グレードの機材を使って、命がけでレースしているのか冷静に考えてみたい。
“繊細すぎ”はコスト増のもと

パーツ交換が止まらない「繊細沼」
パーツの違いを繊細に感じ取る。
⇅
もっといいのが欲しくなる。
このサイクルが止まらない。
それが「ロードバイク繊細沼」。
よく言われる「サドル沼」とはちょっと違う。
サドル沼は、合う合わないが交換の動機。
サドルは高価だからといって、お尻にフィットするとは限らない。
しかし、例えば軽量パーツは、高ければ軽い。
例えば、この2つのステム。
重量差は僅か19g。
しかし、価格は約2倍。


重量の違いだけでなく、きっと剛性とかが違う。
のかもしれない。
「パワーロスを抑えるために剛性を確保して、19gでも軽くしたい」
これが繊細沼の正体。
ロードバイクは鈍感力がコスパ最強の理由
ロードバイクは勘違いしやすい。
モーターサイクルのように、部品を変えれば速くなる錯覚を起こす。
いろんなインプレッション記事を見て、
プロ選手が何を使っているのか動画を見て、
商品ページに辿り着いた時には、速くなっている自分がいる。
鈍感になることが、物欲の始まりを抑えられる。
バイクに乗っているときも、感覚を研ぎ済まさないこと。
極力先入観を持たないようにすることが、コスパ向上につながる。
あくまでエンジンは人間。
関連記事>>>【だまされてはいけない】自転車における機材の差とは
物価高対策=思考の切り替え

新品にこだわらないロードバイクの賢い選び方
中古市場は熱い。
パンデミックを経て、噂されるのが過剰在庫と自転車離れ。
新品しか選択肢がなかったなら、中古市場を見てみるのもわるくない。
程度のいい中古が、ゴロゴロしてる時代。
使わない手はない。
たとえ、予算に余裕があったとしても「お金をかける=速くなる」ではないから。
お金が余っているなら投資に回せばいい。
物価高時代でもロードバイクを楽しむマインドの整え方
気にしなければならないのは、自分の体。
最低限のバイクさえあれば、それ以上のものはわずかな差。
様々な情報が入ってくるので、その差は大きく感じてしまうかもしれないが、それは僅か。
その価格差には、広告費がふんだんに含まれている。
純粋な性能の差ではないことに気が付いたほうがいい。
高価なバイクで、貧弱なウエア装備では本末転倒。
気にかけるのはバイクの性能ではない。
バイクには鈍感になるマインドを鍛える。
自分自身の体、エンジンに注力すること。
太ってきてしまったなら、ホイールの剛性云々ではなくダイエットすること。
もしもダイエットできたなら、走りの感覚は確実に変わってくる。
関連記事>>>【やめる理由に激しく共感】なぜロードバイクが続かないのか
まとめ
機材で走りがまるで変わると思っちゃう
上位機材の性能は本物。でも、違いを感じるかはあなた次第。思い込みに注意。
“繊細すぎ”はコスト増のもと
違いを感じすぎると、キリがない。鈍感力がコスパ最強の武器になる。
物価高対策=思考の切り替え
高価な機材より、自分への投資。考え方を変えれば、出費も楽しさも変わる。
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