【落車動画あり】ロードバイクって落車がこわい?
そもそも、乗り物よりも乗り手のほうが重いので、かなり重心が上にある不安定な乗り物が自転車。
車だって、モーターサイクルだって、低重心の設計をする理由は安定するから。
それを真っ向から否定するのが自転車。
自転車はどんどん軽くなって、乗り物としては不安定になっていく。
だから、乗り手の技術が必要なんです。
安定して乗れるようなフォームが重要だけど、ネット記事や本で見かけるほど、仲間内で話題にならないのが、安全に乗ること。
30代、40代で自転車を始めるなら、最も重視したいのが「安全に乗る」こと。
落車とは
落車とは、自転車に乗っている最中に転倒すること。
ここで取り上げる落車は、車との接触ではなく、主にレース中。
わたしも何度も落車してきました。
16歳の初レースで落車。
あらゆるところが擦過傷(さっかしょう)。
数回通院するほどの大きな擦り傷でした。
「ハスッた」のが原因。
ハスッたとは、自分の前を走る人の後輪と、自分の前輪が当たること。
当然、操作不能になるのは後ろを走る人。
ホビーレースでは、こんな原因の落車が多発する。
レース中、集団にいる人全員が、集団走行になれていれば、急ハンドルや急な進路変更をしないので、相手との距離を縮められます。
この最たるものがプロレース。
プロの集団密度はすごい。
かなりのスピードでも、四方八方がギュウギュウ。
落車の原因が素人の集まるホビーレースとは違う。
だからツール・ド・フランスで多発する落車をみて、ロードレースは
と思ってしまうのは、ちょっと違う。
秩序が守られているレースに出れば、出場している選手のフェアプレー意識にも感動することができる素晴らしいスポーツ。
絶対的にスピードが高いので、危険度が低いわけではありませんが…
外国でも救急車に乗った>>26年前、ベルギーへ自転車留学に行ってきた。
自転車は軽視されてる
集団走行を練習する機会なんて、あんまりないから数多くレースに出て学ぶしかない。
でも、みんながみんな、年間何十レースも出られるわけじゃないから、集団での走り方が分かっている度合いはまちまち。
本当は、十分に集団走行を練習してからレースにでるべきであることは間違いありません。
危険度とはちょっと違うかもしれませんが、テニスとかゴルフとか、野球なんかだと、ちゃんと基礎をならってから試合にでます。
そうじゃないと、試合にすらならない。
でも、自転車って普段使っているものの延長線上にあるから、普通に乗れちゃいます。
だから、基礎練習なんて必要だと感じている人すら少ないのが現状。
これが、ホビーレースで落車を生んでいる最たる原因。
自転車が文化となっているヨーロッパでは、子供のころに自転車教室があります。
交通ルールを習うだけでなく、バランスに関してもトレーニングするんです。
よくあるのがボトルを地面に置いて、走りながらそのボトルを取る練習。
これでバランスを崩すようなら、ロードレースに出るのは早い。
自転車の基礎練習を軽視してはいけないのです。
上手にバランスをとれないといいペダリングもできない>>ピストバイク自転車通勤で良いペダリング習慣
「落車」って言葉がなじめない
ちょっと話は飛びますが、「落車」って、競輪用語でしょ。
競輪は公営ギャンブルであって、スポーツではない。
競馬とか競艇の仲間。
ふつうに、転倒でよくないですか?
クラッシュとか。
わざわざ「落車」っていうわかりにくい言葉を使う理由がない。
昔は自転車やってるというと「競輪?」って言われていたから、仕方がないとしても、さすがにもう使わなくてもいいんじゃないでしょうか?
とにかくダサい。
とにかく避ける
人気があるレースを避ける。
シマノ鈴鹿とか大きなイベントレースは、それこそ1レースの人数が多いから、危険度も増します。
メーカーブースが賑わっていて雰囲気も華やかなので、そういったレースに出たい理由はわかりますが、避けるべきです。
実力も技量も大きな差があり、集団走行は危険です。
常に、集団前方10人ぐらいの位置取りができるなら別ですが、次の日に仕事があるなら別のレースに出たほうが懸命です。
狙い目は、各都道府県の自転車競技連盟が主催する小さなレース。
宣伝なんかしないから、ホームページを見に行くしか情報を取りに行く手段はありません。
各都道府県主催だからといって、登録している県の人しか出られないということはありません。
検索方法は「〇〇県自転車競技連盟 レース」。
参加人数も少なく会場は閑散としています。
だから集団が圧倒的に小さい。
ここがポイント。
気がついたら集団の中心部にいて、逃げ道がないなんてことも少ないのです。
もう一つの避ける方法。
シクロクロスか、MTBにエントリーする。
特にシクロクロスは、スピード領域が低く、MTBほどのギャップもない。
集団クラッシュは皆無です。
(スタートだけは若干怖いときもある)
シクロクロスは相当敷居が低い>>初めてのシクロクロスレース参戦完全ガイド!
まとめ
- 秩序がある集団走行はそれだけで感動できる
- 自信があってもスクールに参加してみる
- 華やかなイベントレースを避ける
- エントリーする種目を変える
体の軸を理解するのにめちゃくちゃおすすめ>>スラックラインがロードバイクの練習になる理由
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