少し前に流行った街乗りピストではなく、トレーニングとしてのピストバイクのススメ。
これは結構前から言われていて、ジロ・デ・イタリア総合50位をたたき出した市川正敏さんの話。
その昔バイシクルクラブという雑誌で、冬はロードバイクに固定ギアのリアホイールをつけてトレーニングしろって書いてあったほど。
(昔のバイシクルクラブは、とんでもなくマニアックで、いまの情報雑誌とは大違いでした)
固定ギアに乗らないとわからない、ペダリングの盲点。
固定ギアはそう簡単に回せない
今ではいろいろなペダリング理論が飛び交っていますが、まずは基本の習得が大切。
- ぺダルは丸く回せ
- 上死点、下死点の通過を滑らかに
- 膝を高く保て
これが正しいという前提でお話すると、要はチェーンに一定のテンションがずっと掛かっているということです。
テンションが一定でないとすると、厳密にいえばスピードが上下していることにつながります。
すごく小さい範囲ですが。
まさにこれ。(動画はポイント部分から始まります)
でも、フリーギアのロードバイクに乗っている限り、常にチェーンにテンションが一定にかかっているのか、分かりにくいのが実際のところです。
そりゃ、ラチェットがついているわけですから、けっこうお粗末なペダリングだって、普通に走れるようにできているんです。
この構造を思いついた人はすごいと思う。
だから、フリーギアは普及したってことも言えます。
自動的にあがってくるペダル
ギアは固定されているので、ホイールの動きとクランクの動きは全く同じでないと、チェーンがバタついてしまうんです。
これはチェーンを緩めにセットすると、さらによくわかります。
「丸く回す」ができていない人は、面白いくらいスムースに走ることができません。
この回転力とスピードを見てください。踏み込んでいるだけではこんなに回せない…(動画はポイント部分から始まります)
いまはパワーメーターとかあって、ペダリング効率が何パーセントなんて出るやつもあるらしいですが、んで何?って感じ。
実際に、うまくペダリングしなければ、うまく走れない乗り物に乗ったほうが、簡単に結果がわかります。
チェーンをゆるめに張ったピストで普通に走ることができれば、その人のペダリングは問題ないでしょう。
そりゃ、突き詰めればいろいろあるけど。
それにはやっぱりバンクに入ったときだけじゃ、練習量が足りないから前後ブレーキを付けてピストに乗ろうってことです。
ストリートピストフレームだったら、ブレーキ穴があるので、通常のロードブレーキがつけられます。
ブレーキさえあれば、ロードに乗っているのと同じです。
ただし、足を止めようとすると体が浮き上がってしまい、ものすごく怖い思いをするので、これは要注意。
参考記事>>>理想のケイデンスは高回転それとも低回転?問題。
足が回りすぎちゃうから
下りが長い練習コースにはいけない。
あとヘアピンカーブで、もしかしたらペダルが地面にすって、クラッシュするかも。
注意する点はいくつかありますが、しっかり練習コースを考えれば、普通にトレーニングできます。
できれば、アップダウンのあるコースで、下りでスプリントして登りきるまで丸く回すことをイメージすると効果的。
路面との一体感とお手軽完成車
ある程度の勾配までは、固定ギアのほうが速いというのがよくわかります。
グレアム オブリーというイギリスの元選手は、ロードのタイムトライアル世界選手権に、固定ギアで出場していたこともありました。
それほど効率がいい乗り物なのです。
このバイクは進むとか、カーボンがどうのこうのという微々たる差を、大きく語っているインプレッション記事が、あほらしくなってしまうほどの違いです。
ピスト専門のバイクブランド。
完全にストリート径ブランドで、トレーニングって感じではないけどカッコいいのでオーケー。
前後ブレーキ取り付け可能で、ロードワークも問題無し!
F・Rメカがないシンプルなルックスが魅力的。
ブレーキブラケットはドロップハンドル用のものに交換したほうがいいでしょう。
デュアルコントロールレバーが当たり前の今、こんなパーツ知らない人もいるかも。
まとめ
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