
- トラックレースに興味はあるけど、なんか敷居が高そう…
- バンクには競輪選手がいて、気を使いそう。
- そもそも、ホビーレースなんてあるの?
いろいろと謎が多いトラックレース。
ロードレースだったら、シマノ鈴鹿のように大きな広告がでるし、周りにも出ている人がいる。
シクロクロスだって、情報サイトでよく取り上げられるし、それぞれの主催者がホームページで宣伝しています。
でもトラックレースとなると、さっぱり。
ロードレースやMTBなんかよりも、オリンピックで活躍できる選手もいるのに、ホビーレベルのライダーは見たことない。
これがトラックレースの実情。
でも、実はすごく手軽に出られるし、めっちゃくちゃおもしろい。
ビミョーでも興味を持っている人、必見です!
この記事でわかること
- バンクを走ってみると超楽しいこと
- トラックレースにどうやって出るのか
- 正しい機材選び
トラックレースをざっくり解説
楕円形のコースをグルグル回って競い合うのがトラックレース。
ピストレースとも言います。
日本には一周250、333.3、400、500mのバンクがだいたいどこの県にもあります。
それは、公営ギャンブルである競輪があるから。
純粋な自転車競技場は日本自転車競技連盟 のホームページによると全国で21カ所。
スポーツとして普及しているとは言い難いのに、施設の数は結構あるんです。
種目は大きく分けると2種類
- タイムをあらそう系種目
- 順位をあらそう系種目
タイムを争う系は文字通り、1人ずつスタートして決められた周回を回って計って速いもの順で順位が決定されます。
順位をあらそうのは、複数人でスタートして、決められた周回のフィニッシュラインを通過上位したら何ポイント与えられるとかで、ポイントを多く獲得したら勝ち。
トラックレースの世界選手権で長距離と言っても50㎞程度なので、全体的にかなり距離が短い。
さらに、ホビーレースになると12㎞とかめっちゃ短くなります。
あ?それだけ?
なんて思ってる人いたら、大間違い。
血の味がするほど苦しい12㎞になること間違いなし。
タイムを争うタイムトライアルも、200mとか1㎞。
とにかく競技時間は短いのがポイントなのです。
おすすめする理由とは

激安参加費
¥1,000なんてことも。
いまどきのヒルクライムレースは¥10,000ぐらいするし、ロードレースだって¥6,000以上ぐらいから?
たかだか1レースになかなかの出費。
連戦なんてしようもんなら、たいへん。
そこへくるとトラックレースは各都道府県の自転車競技連盟というボランティア団体が主催することが多かったり、トラックレースを普及させるために競輪からの補助を受けていたりと、なかなかのいい条件がそろっているんです。
趣味を継続するには、とっても大事なこと。
わかりやすい会場
もし、参加するイベントが競輪場でやるなら、それは山奥でない証拠。
違うイベントでも同じ会場だったりするので毎回、会場への到着時間とかを考える必要がない。
コースが安全
当たり前だけど、コース上に穴とか石とかない。
日本のロードレスサーキットだったら特に問題はありませんが、バンクは特に管理が行き届いているし、路面に対して運営側もすごく敏感です。
プロ選手がフル加速しても、曲がれるカント(バンク角度)が計算されて作られているので、ホビーラーダーが曲がり切れないということはない。
G体感
フル加速しながらカーブを曲がれる自転車レースなんてトラックレースかBMXぐらい。
バンクを走ってみると特別な感覚が味わえます。
とにかく初めてバンクを走った時と、はじめてレースに出たときはあまりの感動で身震いしました。
車やロードバイクに乗っているとき、カーブでGを感じることがあっても基本的には減速している場面。
そりゃ、そこから加速したら曲がり切れなくなっちゃう。
でも、バンクはGがかかっても曲がれるように角度が付いているので、コーナリング中にも加速できるわけです。
これって、実はすごいこと。
日常的に走る道路にこんな場所はないので、全く違う感覚が味わえるわけです。
コースが単純だからレース展開が複雑
ロードレースはコースが厳しければ、走っているだけで人数が絞られていきます。
だからレース展開なんて考えなくたっていい部分もあります。
ロードレースと似ているポイントや、スクラッチというレースは、相手の動きや今後の展開の予想をしないと、自分の力を出し切ることすらできずに終わってしまうことがあります。
単純に「集団についていけなかった」「苦しかった」で終わらないんです。
ゲーム性の高さと、それでいて瞬発力や持久力も問われるのがトラックレースなんです。
エントリーしてみよう!

各都道府県自転車競技連盟主催のレース
基本的に広告に載ってくることはありません。
まずは住んでいる県の自転車競技連盟のホームページを検索してみましょう。
例えば、「長野県自転車競技連盟」と検索してレーススケジュールを確認するとこんな感じ。
中には、ホームページではなくSNSだけで発信している場合もあります。
全部ではありませんが、こういった都道府県の競技連盟が主催しているレースは参加費が安いことが多い。
JCRC主催のトライ・ザ・バンク
ロードやトラックのホビーレースを複数開催するJCRC(日本サイクルレーシング協会)。
山梨の境川自転車競技場や、西部園競輪場などでトラックレースが開催されています。
大学の自転車部員とか出てきちゃう競技連盟のレースとは違って、完全にホビーライダーが集まるイベント。
会場の雰囲気もユルくて、はじめてのトラックレースにはおすすめ。
関西トラックフェスタ
京都自転車競技連盟が主催するトラックのシリーズ戦。
関西シクロクロスと同じく人気があります。
単純に先着順を争うスクラッチの開催があるので、ロードレースしか出たことがない人でも、ルールがわかりやすくてエントリーしやすいでしょう。
補足
なぜか、200mタイムトライアル(ハロンともいう)は強制参加にさせられることが多い。
というのも、この200mのタイムを基準にその後に行うレースを同じぐらいの実力に分けるための参考資料にするためなのです。
機材について

一番問題なのが機材。
ロードバイクもMTBも持ってる。
また買わなきゃならないのかーというところが一番のネック。
紹介したようなホビーライダー向けのレースは、ロードバイククラスも設けています。
まずは、ピストバイクを買う前に、ロードバイクで参加してみるのもおすすめ。
でも、バンクの魅力を味わうのはやっぱり固定ギアが一番。
最近のチネリはロードバイク乗りにもウケがいいデザインで、購買欲をそそられます。
ギア比
こればっかりは走って試してみないとわからないところ。
でも、フロント50T、リア15Tのギアを付けておけば、だいたい大丈夫。
あとは走ってみてケイリンはトップスピードが高いからリアは14Tかな。
1000mタイムトライアルは、リア14Tじゃ後半きついなとか、体感で決めていく感じ。
ホイール

ホビーライダーでもディスクやバトンホイールが普通だったりしますが、前後ノーマルホイールの人だって結構いる。
タイムトライアル系は0.1秒を争うので正直、機材の差は出やすい。
でも、ディスクホイールはレース以外では使わないし、そのレースも年に数回のみとなれば買うのも躊躇してしまいます。
結局はできる範囲でということになりますが、モチベーションがあがるような機材ぐらいは選択したいところ。
中間をとってディープリムだったらなんとか手の届く範囲。
ハンドル
ロードバイクで芯_芯400㎜だったら380㎜幅がおすすめ。
ちょっと狭くすると力が入りやすくなるから。
直角コーナーを曲がることはないし、もちろん路面のギャップもないから、不安定になることはそれほど心配することもありません。
まとめ
- トラックレースはタイム系と順位を争う系の2種類のレースがある
- レースに参加するときは、自転車競技連盟のHPを見てみる
- ロードバイクでも出られるけど、バンクの魅力は固定ギア走るのが一番
意外にも敷居が低いトラックレース。
あのG体験をみなさんに伝えたい。
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