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冬山では、アンダーウエアが生死を分ける
これ有名な話。
冬山登山に行くわけじゃないけど、冬のアンダーウエアはめちゃくちゃ大事。
特にサイクリングは、他のスポーツよりも、高機能なウエアが求められる。
なぜか
登りで汗をかく
↓
直後に
↓
下りで風を切る
もしもアンダーウエアが綿100%のTシャツだったら
下りきったところで、身も体も冷えきる。
それは吸収した汗が生地に残り、汗が冷えて肌を冷やす。
濡れた部分は気化熱で、表面温度も持っていかれる。
スポーツ用のアンダーウエアは、汗を肌から吸収しすぐに発散。
肌と生地に水分を残さないことで、体を冷やさない仕組み。
だから高価で当然
と、思い込んでいた。
違った。
技術とコストダウンは日進月歩。
1300円のアンダーウエアはマジですごかった。
-3°で登りと下り
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ピッタリだから冷感?
その日の気温は-3℃。
長野の真冬の気温としては普通。
ただ、目指すは長野県北部の斑尾スキー場付近の峠。
気温はさらに低い。
1番から順番に着ていく。
- おたふく手袋 冬用インナー 長袖 丸首
- wave one レーシングサーモジャケット
- dhb ウインドベスト
- wave one ウインドブレーカー
家から出た瞬間、腕だけ若干冷っとする。
おそらく腕がタイトになる設計で、かなりピタッとする。
デッドエア(生地や重ね着の隙間の空気が暖められた空気のこと)が体幹部分より少ないことでそう感じた可能性が高い。
しかし、腕周りに余裕がありすぎるとしわができやすくなり、着心地が極端に悪くなる。
個人的には腕のタイト感は心地よく、動きやすく感じられた。
スキンスーツのアンダーにもいける
![](https://english-bike.com/wp-content/uploads/imgs/31da2049-s.jpg)
だからシクロクロスで常用する長袖ワンピースとの相性は抜群。
アンダーウエアの腕にしわがよった状態で、長袖ワンピースを着る気持ち悪さときたら吐きそうレベル。
生地のストレッチ性能は、かなりのハイレベル。
ぴったりしていて、かつ肌に馴染む。
![IMG_20220116_134522 (1)](/wp-content/uploads/imgs/6e187515-s.jpg)
着心地はかなりいい。
汗は残るも冷たくならない
さて、山の麓まできたので、ウインドブレーカーを脱ぎヒルクライム開始。
-3℃とはいえ、登り出したらすぐに暖まる。
非常に細かい裏起毛になっているせいか、早めに温まる感じ。
すぐにウインドベストも脱いで、ポケットにしまう。
登りは残り2/3。
だいぶ温まってきて、サーモジャケットの前ジッパーも開ける。
残り1/5の時点では、汗が肌に残っているような感覚を感じる。
起毛のせいで少しオーバースペックなのかもしれない。
![](https://english-bike.com/wp-content/uploads/imgs/f1ac0a98.jpg)
あー、やっぱり1300円だから、しょーがねーなー
そんなことを感じつつ、山頂通過。
ウインドブレーカーを着て、すぐにダウンヒル開始。
汗が冷えて寒い思いをすることを予想してた。
が、しかし冷えてこない。
ん?
汗をかいた感覚があったものの、すぐに放出され生地には残さないみたい。
これはすごい。
あっという間に、乾く高性能な生地だった。
なんか名前がアレだけど おたふく手袋 冬用インナー 長袖 十分使えるアンダーウエアだった。
高機能、低価格が当たり前に
![munbaik-cycling-clothing-gPXh9Nl7KHk-unsplash (1) (1)](/wp-content/uploads/imgs/46afc52f-s.jpg)
アンダーウエア市場が過熱した結果
以前から、汗を繊維に残しにくい素材はあった。
パールイズミから「ロビロン」という素材でアンダーウエアが売られていた。
30年前のサイクリストは、みんな着ていた。
さすがに、当時のサイクリストでも綿を身に付けてはいけないことはわかってた。
たしか5000円前後。
それ以外のアンダーウエアは知らなかったし、情報も少なかった。
しかしユニクロ ヒートテックの登場で、人々のアンダーウエアに対する意識が変わった
それまでアンダーウエアというか、下着の素材なんて気にしてなかった人でさえ、気にするようになった。
衣料品メーカー各社が、アンダーウエア市場に参入して凌ぎを削った。
その結果、高機能、超低価格のアンダーウエア時代が到来。
時代は変わった。
1300円で快適なアンダーウエアが買える時代になった。
レーヨンはだめ
でも、注意点がある。
それは生地にレーヨンが含まれているかどうか。
レーヨンは肌触りをよくするために加えられている素材。
汗の乾きが遅くなるという欠点を持っている。
運動中のような汗の量ではければ問題ないけど、大量の汗には対応できないってこと。
生地の構成を見てから購入した方がいい。
自転車用は背中が長いだけ
自転車用で売られている製品の特長は、生地ではなくシルエット。
前傾姿勢でも快適なように、背中の面が長めに作られている。
ありがたいんだけど、そんな程度。
だからバイクウエアメーカーに、こだわる必要があんまりない。
専用品っぽくなっているから、それなりの値段だし。
動きやすいのは5分丈パンツ
![](https://english-bike.com/wp-content/uploads/imgs/f85048cf.png)
膝周辺が快適
寒冷地でなくても、冬のバイク用タイツ1枚では絶対寒い。
上半身は3~4枚着てるのに、下は一枚ってどう考えてもおかしい。
そこで登場するのがアンダータイツ。
素材はもちろんレーヨンとか綿が入っていないもの。
バイクウエアメーカーから出しているものは大抵足首までのやつ。
暖かさは格段に向上するでも
膝周りが動きにくくなる
ペダリング中ずっと気になる。
ごわごわ感。
そこで5分丈の登場。
5分丈って要は、レーパンぐらいの長さってこと。
たくし上がらないように履くのにちょっとコツがいるけど、膝の動きを妨げないのが快適。
寒さを感じやすいのは太ももから上
それじゃ、スネが寒いじゃんってことになる。
でも、スネって結構鈍感。
実際に5分丈アンダータイツで、でかけてもスネは気にならない。
もしも、その逆のスネだけ保温したら絶対寒く感じる。
寒さに敏感なのは、断然から膝上
動きやすさも同時に考えるなら5分丈アンダータイツがおすすめ。
裏表に履くのがコツ
1点問題がある。
縫い目。
お金をだせばあるかもしれないけど、シームレスのアンダーパンツがない。
だから、ペダリング中に地肌とこすれる。
冬の乾燥が追い打ちをかけて、擦れが肌に余計なダメージを与える。
対策
裏表に履く
裏起毛の恩恵は受けられないけど、縫い目が直接肌に当たらないのは快適。
これは上半身でも同じこと。
裏表に着て、縫い目が直接肌に触れない快感は、結構くせになる。
まとめ
-3°で登りと下り
激しい環境でも見事に対応
高機能、低価格が当たり前に
固定概念はよくない
動きやすいのは5分丈パンツ
温かさも重要だけど、動きやすさも大事
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