自転車と英語初心者の情熱大陸

自転車レース歴30年の経験と、好きだけど全然上達しない英語学習の情熱を語ります。


クロモリ00

ただいまカーボンフレーム全盛の時代。

カーボンフレームは特別なものではなくなりました。
ロードバイク、マウンテンバイク、シクロクロスバイク、どのカテゴリーでもカーボンが当たり前。

そんな時代に細々と生き残っているクロモリフレーム。

100年前からほとんど形を変えていません。

自転車競技が誕生してから、ほとんどの時代がクロモリフレームでした。

長い間競技の最先端機材であったクロモリフレームは、現代では通用しないのか。

そんなことはありません。

クロモリフレームにはクロモリフレームの良さが十分にあります。

クロモリフレームの魅力とは、まるで革製品のように。

クロモリフレームの「クロモリ」って、「クロム」と「モリブデン」をスチールに添加したもの(ほかにもいろいろ入っていますが)を言います。添加の割合は下記の通り。

  • 鉄976g(97.6%)
  • クロム10g(1%)
  • マンガン5g(0.5%)
  • 炭素3g(0.3%)
  • ニッケル2.5g(0.25%)
  • モリブデン2g(0.02%)
  • リン・硫黄0.5g(0.05%)

ほぼ鉄という事です。

長年、自転車競技に使われてきました。

それも、自転車をそれほど知らない人でも、耳にはしたことがあるツール・ド・フランスでも余裕で使われていました。

グレッグ・レモンというアメリカのトップ選手が、次々と新しい機材を投入した1990年辺りに「TVT」というアルミラグにカーボンパイプを接着した、当時は画期的なフレームが登場しました。

その後、極太肉薄アルミ時代、アルミメインのシートステーのみカーボンのハイブリット時代を経て、カーボンの時代へ突入していきました。

これ以前は、クロモリ時代なわけです。

ここ最近自転車に興味を持たれた方だったら、信じられない事実かもしれません。

30年程前のツール・ド・フランスは総距離4000㎞(もっと昔はもっと長い)。

2019年は3480㎞でした。

それでも、ピレネーを超え、アルプスだって超えたのです。

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その当時のレースに、現代のホビーライダーがタイムスリップして、カーボンバイクで挑んだとしても、もちろん勝てません。

クロモリフレームはレース機材じゃないなんて言うのは大ウソ。

でも、工業の世界は新しいものを作って、売らなければ発展もしませんし、市場が大きくなっていきません。

だから新素材フレーム(言い方が古い)が誕生します。

そのような販売戦略的な側面もあり、いまではクロモリフレームと言えば、一部の自転車オタクが楽しむカスタム品としての位置付けが色濃くなっています。

価格は20万円前後と言ったところでしょうか(もっと高価な工房もありますが)。

この価格だと性能が劣っている雰囲気がしちゃうクロモリフレームよりも、カーボンフレームに手が出てしまうのも無理もない。
  • カーボンフレームは設備費
  • クロモリフレームは人件費
それぞれの原価の大半は、こんな感じでしょう。


おすすめブランド

カスタムフレームを製作している工房は、結構たくさんあります。

その中でもおすすめなのはこちら。スチールフレームに賭ける情熱を感じます。

TOYOフレームは、シクロクロスのトップライダー竹ノ内選手が、右も左もカーボンフレームの時代に、スチールフレームで国内レースシーンのトップを走るというドラマを作り続けているブランド。
現在メインバイクにしているのがMADMAN。

アメリカンバイクカルチャーに大きく影響を受けている工作で、超おしゃれなバイクに仕上がる事間違いなし。

でも、作り手のこだわりが強すぎて、好き嫌いが分かれるところ。
関西の老舗ブランド。

長い歴史があり、信頼度は抜群。

おそらく相当な数を作っていると思います。

ものづくりに一本やりなのが熱い。

Tig溶接が得意なので、比較的軽量に仕上がります。

しかも、カスタムにしてはお安く作れる。

標準モデルはチューブ形状なんかは普通で、オーソドックスな一台に仕上がります。

関西のバイクショップが窓口になっています。

メリット・デメリット

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普通はメリットから書きますが、まずはデメリットから。

ここを理解しないといい買い物ができません。

職人を相手に買い物をします。

それは愛想のいい店員ではありません。

大衆向けの大量生産のカーボンフレームを売っているのとは違います。

作り手にはこだわりがあります。

カスタムとはいえ、自分の自由に作るというわけではなく、サイズが自由になるという事です。

職人のこだわりと自分の好みがマッチしたビルダーを選びましょう。

ショップの店員だと思って接すると腹が立つこともあるくらいです。

重いです。

基本的に軽く作ったら剛性が損なわれる素材です。

でも、カーボンフレームとの重量差は前の日に食べすぎちゃったなというぐらいの差+αぐらいではないでしょうか。

軽量オタクのヒルクライマーでなければ、気にすることはありません。

メリットは意外にたくさんあります。

サイズを自由に注文できます。

ステムを長くしたいなら、今のトップチューブより短く作ればいいのです。

シートピラーをもっと出したいなら、スロープをきつめにした方がでます。

それでも、無理がある形になってはまずいので、基本設計というものがあります。

ここを何ミリという要求もできますが、「こんな感じにしたい」と注文したほうが無理のない、いいものができます。

カーボンフレームのように、トレーニングの休憩時に壁に立てかけてたら、風が吹いてパタンと倒れて打ちどころが悪くポッキリなんてことはありません。

もし一部がダメでも修正やパイプ差し替えなんてこともできます。

例えるなら革製品のように使えば使うほど味わいが出て、修理しながら長く付き合えるところが素敵。

カーボンフレームにはそういう温かみのようなものがない。


「オーダー」じゃなくて「カスタム」

オーダーフレームって言い方をしますが、これだとアマゾンでポチっと買った意味になり、本来はカスタムフレームといいます。

最大の魅力が、カスタムできるところです。
  • インターナルヘッドにするか、エクスターナルヘッドにするか
  • シクロクロスだったら、クリアランス確保のためにつぶしを入れる
  • ラグドか、ラグレスか
  • シートピラー固定方法はバンドか一体型にするか
まだまだありますが、こだわったのがココ。

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一番の目玉がクロモリフォーーーク!

スチールフレームをカスタムで作る場合も、フォークだけはカーボンというパターンも多いです。

一番の理由は、重いから

出来上がったクロモリフォークを持ってみてびっくり。

1㎏はありました…

軽量化に興味はないですが、あまりの重さに、速攻でSRAM RIVAL アルミクランク外し、SRAM FORCEのカーボンクランクを発注…

でも、乗ってみるとコラム径1 1/8インチストレートカーボンコラムがなくなった理由がわかりました。

カーボンコラムで1 1/8インチのストレートだと完全に剛性不足。

クロモリフォークだと、この径でも全く剛性不足感がありません。

こんなに細いのに。

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クラウンもこだわりのセグメント。

ゴツイ感じを出したくてお願いしました。

でも、これでさらに重くなった説もあり…



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そしてエクスターナルヘッド。

要は、普通にヘッドパーツを買ってつけるという事。

エクスターナルに対してインターナル。

つまりインテグラルヘッドと呼ばれているものは、ヘッドチューブとヘッドパーツが一体となっているもの。

ちょっと違うけど、細かいことは抜きで。

今は、インテグラルヘッドが普通ですが、エクスターナルにすることで刺し色が加えられます。

ヘッドチューブが異常に短いのは、ハンドルを低くできるように短くしてもらいました。

こんなことできるのはクロモリフレームカスタムだけの特権。

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シートバンドも同色のブルー。

これも、シートバンドにしたいことを伝えないと、ビルダーの好みの仕様になってしまいます。

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極めつけが、シングルしか取り付けられないチェーンリングとチェーンステーとのクリアランス。

製作する際に、どのパーツを付けるのか聞かれたので、さらっと「SRAMのシングルですねー」と答えて、出来上がってきたら、

まさかの完全シングル仕様。

 

こういうの好きです。

無駄のない感じ。

カスタム感がでまくってます。

まとめ

最先端を追求したくなる、試したくなるのが普通です。

スマホなんて3年たてば、ものすごい古いモデルに感じます。

も、大切な趣味だからこそ使い捨てのようなもでなく、自転車好きな職人がハンドメイドした一台に乗ることは趣味をより一層、深く楽しめるのではないかと思うのです。

これから新しいフレームを検討中の方、急いで必要でなければクロモリフレームのカスタムを検討してみてはいかがでしょうか。

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