
パナモリってなに?
知らないの?パナソニックのクロモリフレームのこと
お手軽にオーダーフレームが出来ることで有名なパナモリ。
でもホントにクロモリが好きならあれは選択しない。
(まあ一般的には、クロモリ自体が古くさいんだろうけど)
なのに、なぜ人気があるか。
- 比較的安い
- 注文方法が簡単
- 宣伝されてるから知ってる
もしこれらを求めているなら、カーボンフレームを選んだ方がいい。
安くて簡単に注文できるということは、クロモリの楽しみを欠いている
クロモリしかなかった時代とは、立ち位置が違う。
もはやクロモリは、
クロモリに興味があるなら、じっくりゆっくり選んだほうがいい。
そうしたらパナモリにはたどり着かない。
化石のようなルックス

古くさく見える理由をざっくり二つ
1. ラグとか工作がダサい
ラグとはパイプの継手のこと。
なんでも流行り廃りがあるのはクロモリでも同じ。
今流行ってるのは、ラグを使用しない「ラグレス」。
でもパナモリは、味も素っ気もない完全なラグ仕様。
このラグを見るだけで買う気が失せる。
(しっかり作りこんでいるラグならカッコいいけど)
その昔、ラグは各工房のオリジナリティを出すために、きれいな形に削ってたりしてた。
シートラグにつながるシートステー先端の工作も伝統芸能。
伝統はすばらしいけど。
カッコよくない。
2.芸がないシートステー
ただの棒がくっついてる感がハンパない。
昔はそれでも疑問には思わなかった。
でも、今は違う。
オシャレブランドが作ると、かっこよく曲げ加工されてる。
乗り味がどうのは置いておいて、今っぽい。
シンプルすぎるシートステーを見ると、購買意欲がわかない。
- ラグの有無
- シートステーの形
この2点に絞って他のブランドと見比べると、違いが見えてくる。

曲げ加工だけじゃなく、潰しも入って非常に複雑な形状
選びやすさはNo,1
パナモリの売りは、選びやすさ。
パナモリサイトに入ってシミュレーションできたりもする。
でも思い通りのカスタムバイクって言うより、
色はパターンが決まっていて、その中から選ぶようになってる。
当然、ある程度の範囲内から選んだ方が、わかりやすい。
だから、初心者でもたのみやすい。
分からないならカーボンがいい
初心者なら、カーボンの方がいいに決まってる。
- 軽い
- 写真から選ぶだけ
- いろんなブランドから選べる
たのみやすいかどうかの観点から見ると、カーボンフレームの圧勝。
サイズはS、M、L。
わかりやすい。
すぐ手に入る。
色の選択肢がないけど、ブランドの選択肢は山ほどある。
ブランドによってカラーリングが違うから、先に色から選んでブランドを決めるのもアリ。
そしたら、カーボンだって気に入ったカラーリングは見つかるはず。
カーボン一色のこの時代になったのも、クロモリよりすぐれているから。
乗り手にカーボンとクロモリの違いがわかるかはどうかは別にして、数値的にはカーボンはすぐれてる。
クロモリのここが好きという部分がはっきりない限り、カーボンの選択が間違いない
関連記事>>>せっかくクロモリフレームなのにディスクブレーキにするんですか?
オーダーするには勉強が必要
そもそもオタクの乗り物
- アウター受けはこの位置がいい
- どうしてもトップチューブを水平にしたい
- アンダーステアにしたいから、ヘッドチューブをねかせたい
本来、カスタムバイクって、こんなことをフレームビルダーに伝える。
こまかいところを指定したいから、クロモリを選択している面もある。
だからクロモリバイクに選びやすさを求めるのは、ちょっと違う。
選びやすさも、種類の多さもカーボンには絶対勝てない。
アメリカンとヨーロピアン
クロモリのトレンドには大きく二つの流れがある。
- 合理化された無駄のないアメリカン
アメリカのブランド
美しく装飾が施されたヨーロピアン
今トレンドを作り出しているのは、アメリカンブランド。
フレームビルダー(フレームを作る人)を目指してヨーロッパへ修行に言っていたのは昔話。
日本の若いビルダーは、アメリカへフレームを学びに行くのが主流になりつつある。
そのトレンドと大きく外れるのがパナモリ。
伝統を守っているとも言えるけど、昔から変わってないだけにも見える。
工作にこだわる
以下、クロモリオタクトーク
STIの登場で(ずいぶん前だけど)形が変わった部分。
シフトレバーが付いてた場所に、アウター受けを設ける必要性があった。
そこでシマノは、シフトレバーの台座(溶接されている)に取り付けられるアウター受けを販売。
ユーザーはダブルレバー(ダウンチューブに付いているシフトレバー)か、STIを選べるようになっていた。
でも、ご存じSTIはもとより、すべてのバイクが手元シフト。
なのに、パナモリはまだシフトレバーの台座が付いていて、専用のアウター受けを取り付ける構造になってる。
*写真はパナモリではありません
アウター受けを溶接すればいいのに。
これだけみても、いい意味じゃなく昔と変わらない。

シングル仕様だからアウター受けが一個しかない
本来、アウター受けだけで用を足す。
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ブランドと注文方法
気になるブランド
魅力的なのは、パナモリのようなマスプロメーカーじゃなくて、小さな工房。
カーボンのように、金型とでっかい炉を用意しなくても出来るのがクロモリ。
せっかくクロモリにするなら、とことん大量生産品から離れた方がおもしろい。
パナモリと同じく国産でもカッコイイフレームを作っている工房がいくつもある。
トレンドを造るアメリカの影響を受けている日本のビルダーも多い。
注文は簡単じゃない
簡単に注文したいなら、カーボンがいい。
ここをああして、そこをこうしてって頼むことを楽しむのがクロモリ。
だから、こうしたいっていうイメージをもつことがとっても大切。
自分で一つ一つ調べて、知識を得る。
ネットよりも、じっくり深く考えられるように本を読むのがおすすめ。
そうするとクロモリカスタムで出来る範囲の広さがわかる。
それがわかるとパナモリでは、満足できないはず。
まとめ
化石のようなルックス
伝統?いや、ただ昔のままなだけ。
オーダーするには勉強が必要
クロモリに興味がないならカーボンを選んだ方がいい
ブランドと注文方法
? ?洗練された国内ブランドもある。ほしいイメージを造ること。
パナソニックオーダーシステム
コメント
はじめまして。
ちょっぴり反論?です。
クロモリのラグ付きが古臭いとのことですが、私はあれこそがクロモリの魅力だと思っています。
パイプ同士の接着力はラグレスより圧倒的に高いと同時に、好みの問題こそあるにしても控えめながらある種の装飾性をフレームにもたらしていると思います。