

カンチブレーキなんて効かないでしょー

っていうか、フレームが対応してないよ
ほぼ絶滅しているカンチブレーキ。
たしかに、つるしのフレームを買う場合、カンチブレーキの選択肢はとれない。
だから、カスタムフレームを製作する以外に方法はない。
ただ、ディスクブレーキ仕様に乗り換えようとしているなら、もう一度考えたい。
- カンチブレーキの軽さ
- メンテナンス性の良さ
- 見た目のシンプルさ
セッティングさえしっかりしていれば、十分な制動力は出せる。
油圧ディスクブレーキのような、メンテナンスの複雑さもない。
ただ、広告やディスクブレーキじゃなければ止まらないかのような記事が気持ちを焦らせる。
追い打ちをかけるのが、カンチブレーキを買えなくなるのではないかという不安。
そんなことはない。
全然売ってる。
ただ、進化はしてない。
それは、熟成されたブレーキシステムだから。
もしカスタムフレームの発注前だったら、カンチブレーキ仕様にすることも検討してほしい。
みんながディスクだからって、ディスクにする必要はない。
カンチブレーキのシンプルさには、魅力がつまってる。
効かないのはウソ
セッティング次第
カンチブレーキは効かないって言われてる。
それは、広告に毒されている証拠。
ほんの10数年前のヨーロッパプロシクロクロスシーン。
全員がカンチブレーキ。
当然レーススピードはめちゃくちゃ速い。
とんでもない激坂下りだってある。
プロレースで使われていて、一般ライダーに不十分なはずがない。
冷静になって考えてみればすぐわかる。
「カンチブレーキは効かない」という印象は、単にディスクブレーキが登場したから。
が、セッティング次第で効かない代物になってしまうのも確か。

アーチワイヤーは短いほうがいい。
ブレーキを引いたときに、シューがリムに力強く押し付けられる支点と作用点であることが重要。
イメージで言うと、スクワットしたときにどこで一番力が入るか。
ある程度深く膝を曲げないと、力は入らない。
もしも、写真のような状態だとしたら、カンチブレーキの制動力を損なっている。
アーチワイヤーも太いほうが、ブレーキタッチがよくなる。
ワイヤーの伸びの影響を、できる限り少なくするのがポイント。
チドリも大事
チドリとは、アーチワイヤーを上に引っ張るパーツ。
ブレーキ本体についてくる付属品でよくある引っかけるやつ。
ブレーキを引いたときに、チドリが滑る可能性がある。
ブレーキ本体のセッティングによっては、アーチワイヤー上で動いてしまう。
これは、ブレーキタッチを悪くする原因。
アーチワイヤーに固定できる製品がベスト。

強い味方のダイアコンペ

作り続けてくれる株式会社ヨシガイ
株式会社ヨシガイのブランドの一つ「ダイアコンペ」。
ほんとありがたい。
ディスクブレーキ全盛期。
根強い支持者がいるリムブレーキと言っても、それはキャリパーブレーキの話。
もはや、カンチブレーキが話題になることはない。
おそらくカンチブレーキ市場は、ランドナーと一部のシクロクロスだけ。
そんな中、ダイアコンペはしっかりカンチブレーキをラインナップしてる。
しかも3種類展開してる。
きっと多くのユーザーにとって、ディスクブレーキはオーバースペック。
「ヨシガイ」はそこに気が付いているのかもしれない。
これから、カンチブレーキの市場が拡大していくことはないかもしれない。
でも、「ヨシガイ」には確実にファンがいる。
高精度な冷間鍛造で作られる
アルミ冷間鍛造は、熱を使わず常温で成形するちょっと変わった技術。
普通の加工とは違い、素材の強さをそのまま活かせるのが特徴。
でも、アルミは扱いが難しく、簡単にはいかない素材。
わずかなズレも許されない、精度との戦いが続く工程。
金型の設計から加工圧力まで、職人的なノウハウが欠かせない。
長年の試行錯誤があってこそ、成立する技術といえる。
カンチブレーキ本体は、形が複雑で強度も求められる部品。
冷間鍛造の緻密な金属組織が、そのニーズにぴったりはまる。
軽いのに強い、それがこの製法でしか出せない持ち味。
削り出しとは違う、鍛造ならではの粘り強さがある。
本体の剛性が、直でブレーキの効きに影響する。
非常にニッチな製品なのに、ヨシガイの強いこだわりを感じる。
そこにロマンがある。
おすすめカンチブレーキとVブレーキ
いちばんのおすすめはロープロファイルデザインのDC988。
ルックスの好みがわかれるVブレーキだが、BA85は高いデザイン性を持っている。
いずれにしても、他のパーツメーカーとは一線を画すブレーキラインナップ。
このメーカーを絶やしてはいけない。
実用的な形状No,1の DC988EX
制動力、ブレーキパッドとリムのクリアランスともに、バランスの取れたロープロファイルデザイン。
カンチブレーキ時代末期に各社が採用していたデザイン。
これを選んでおけば間違いない。
品番末尾のEXは、シューホルダータイプであることを表している。
一番気になるVブレーキ BA85EX

シクロクロスバイクでは、ほとんど使われることがなかったVブレーキ。
その理由として、ブレーキの効き始めが突然すぎるから。
貧弱なブロックパターンのシクロクロスタイヤでは、タイヤが負ける理由もあった。
が、しかしディスクブレーキ全盛の今、そんな話はどこへ行ったのか。
ブレーキなんて効けばいいじゃんってことになってる。
洗練されたデザインのBA85なら、強い制動力を求めるライダーには魅力的。
トラディショナルな DC980EX

ロープロファイルデザインデザインが主流になる前の「ワイドプロファイルデザイン」。
このブレーキの特徴は、支点、作用点の位置関係。
ブレーキの引きしろが、小さくてもリムとパッドのクリアランスを大きく取れるところ。
- 高い泥ハケ性能
- リムが多少振れてもパッドにこすれない
トラディショナルなスタイルを演出したいなら、これしかない。
こまかな調整が可能な CR-X

カンチブレーキはセッティング次第。
効かないと思ってる人は、大抵セッティングができていない。
たしかに、難しい一面もある。
ブレーキシューの角度を調整したいときには、一度固定ボルトを緩める必要がある。
しかし、CR-Xがシューを本体に固定した後、微調整ができる。
これは革命的。
いい位置でボルトを締めても、微妙に動いてしまうことはいくらでもある。
まさに、ユーザー目線で作られた逸品。
まとめ
効かないのはウソ
プロ選手がすさまじいスピードで使ってた事実がある。
強い味方のダイアコンペ
真剣に開発された豊富なラインナップ有している。
おすすめカンチブレーキとVブレーキ
ダイアコンペのVブレーキなら試したい。

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