
え?ただの立ちこぎでしょ?

フツーに誰でもできるでしょ
簡単なようで簡単でない立ちこぎ。
立ちこぎ=ダンシング
初心者は走行時間の9割以上をシッティング(サドルに座ってこぐ)でしめてしまう。
それもそのはず。
ダンシングができなくても、前に進む
だから、深く考える必要がない。
ダンシングなんてしなくても、目的地に着くし。
おせっかいな奴が、ダンシングしろとか言ってくるのがうっとうしい。
べつに立ち漕ぎぐらいできるっつーの。
細かいことを説明されても、そこまですることあるの?って感じ。
ダンシングが正しく効果的にできれば、走りがガラッと変わる。
- 疲れにくくなる
- 楽になる
- ロングライドで武器になる
正しいダンシングは、高級カーボンバイクにする以上にあなたの走りを変える。
正しいフォームはとっても大事。
ダンシングしないのはできないから
実は、初心者ほどダンシングすべき
ダンシングは、体重を使ってペダリングができる。
身体を支えるのは
- ハンドル
- サドル
- ペダル
この3点だけ。
2.サドルから腰を上げれば、身体を支えるのはハンドルとペダルになる。
そうなると、3つに分散されていた体重は2つに集約される。
そうすると、自ずとペダルに加わる力は増える。
ダンシングするだけで。
これは使わない手はない。
登りが楽になるなら、平地でも楽になるはず。
でも、どうしても平地はペダルの回転数が高い。
低速でダンシングを始めたとしても、スピードに乗って回転数が上がってしまう。
すると、とたんに難しくなってしまう
だから多くの初心者は、平地でダンシングをやらない。
やらないから、できない。
ダンシングが”うまく”できないことにも気付いていない。
やらなかったら、やらないで普通に進んでしまう自転車の落とし穴。
ダンシングが必要な人ほど、ダンシングをしていない。
ダンシングの習慣作り
初心者は、何十キロでもシッティングのみで走行しがち。
そもそも、ダンシングの発想がない。
何時間でも同じフォームで走り続けるから、そりゃおケツも痛い。
それだから、疲れるわけ。
これは意識を高く持たないと、改善されない。
- 走り出し
- コーナー立ち上がり
- 一定時間ごと
これらのタイミングで、必ずダンシングをする。
習慣化することがおすすめ。
最初は、すぐに疲れてしまうかもしれない。
最初は10秒でいい。
少しずつ、時間を増やしていく。
軽い登りがやりやすい。
最終的に10分の山を、すべてダンシングで登り切れるぐらいに。
それができれば、逆に少しの負荷でもダンシングしたくなる。
関連記事>>>【ロードバイクのダンシング】よけい苦しいのにやる意味あるんですか?
ダンシングしない人の考え方
ママチャリの延長だと思ってる
まだまだ日本は、スポーツとしての自転車の地位が低い。
ロードバイクなんて、ママチャリの延長線上と思っている人もいる。
ロードバイクはじめたての人も、うまく乗れなくて悩んでいる人もいない。
うまく乗れていないことに、気が付いていない
でもサッカーとか、スキーならはじめるときに、誰かに習う人は多い。
それは、日常生活にその動きがないし、誰かに習わないとうまくできないから。
でも自転車はというと、わざわざ乗り方を習う人は少数。
スクールは各地で開催されているものの、スポーツバイク人口からすれば、ほんのわずか。
その理由は「乗れるから」
乗れるなら、それでいいかというと、楽しさが半減していることに気付けない。
幅員4mの道でドロップの下ハン持ってUターンができないなら、乗れているとは言えない。
ママチャリでコンビニへ行くのと、スポーツバイクは別物。
自転車を長く続けるには、ダンシングをマスターすることが重要なポイント。
関連記事>>>【ロードバイク】ダンシング時のバイクの倒し方【ライダー目線で解説】
ダンシングは疲れる?
「別にダンシングしなくたって、全部シッティングで100㎞ぐらい余裕です。」
ダンシングの優位性を知らなければ…。
ダンシングをしたほうがいいよと説明しても、
「うるせーなーコイツ」
みたいになっちゃうことは、まあまあ多い。
「1にも2にも体力をつける!」
という目標に向かっているので、聞き入れてもらえない。
逆に、ダンシングができるサイクリストにとって、ダンシング禁止は拷問。
疲れを貯めないためにダンシングをする場面も多数ある。
ローラー文化も、ダンシングを遠ざける要因の一つかもしれない。
ローラーは基本的にシッティングがメインになる。
ローラーのやりすぎは、ダンシングへ意識を低くすることは間違いない。
関連記事>>>【ロードバイク】脱初心者の境目を探る【初心者と遅いは違う】
ダンシング習得方法
観察と実行
どうしてもフォームの話題は、二の次になってしまいがち。
よっぽど、機材の違いよりも、走りに大きい影響を与えてくれるのに。
これは当然の話で、あくまでエンジンは人間だから。
でも話はいつも、タイヤがどうとか、フレームがああとか。
そんなことより、エンジンに注目をしなくてどうする。
速い人のフォームは、カッコいいし、効率の良さが隠されてる。
プロ選手をよく観察して、まねしてみるのが早い。
登りでも、平地でもとにかくダンシングの時間を増す。
- バイクも体も全く振れず、腰だけ上がっている
- バイクは左右に振れるけど、上半身が動ていない
- ハンドルへ体重がのってる人
こんな状態になっていないだろうか。
自分ではなかなか気づくことが難しい。
指摘してもらえる仲間がいなければ、自撮りしてチェックするのがおすすめ
動画でプロレースを見て、自分のフォームと見比べてみると改善点が一目瞭然。
修正できれば、体力を温存できて結局楽に走れることにつながる。
まずは、自分のフォームに注目することが大切。
マイナースポーツの世界は、あこがれの選手がいて始める人が少ない状態。
日本ではメジャーな野球だったら、子供がプロ選手のものまねをすることは珍しい事じゃない。
ところが、自転車になるとプロ選手のものまねをする子供はいない。
自転車の認知度は上がってきたとはいえ、まだまだ「見るスポーツ」ではないということ。
いいフォームをイメージするわけでもなく、ただ走るだけになってしまいがち。
レース志向でなくても、正しいフォームは楽しさに直結する。
平地で出来たら登りで出来る
ケイデンスが低い登りのダンシングは、比較的簡単。
なぜなら、動きがゆっくりだから。
問題は平地。
ロードバイクに慣れてきたら、登りでのダンシングは自然とやっているかもしれない。
しかし、平地だとコーナーの立ち上がりでもないかぎり、ダンシングする初心者は皆無。
平地の高いケイデンスでは、バイクを左右に振るタイミングが合わなくなってくる。
試しに、ダンシングだけでフル加速してみてほしい
もし、力を出し切れるとしたら間違ったフォームではない証拠。
恐らく多くの初心者は、自分の力を出し切ることはできない。
それくらい、ダンシングは難しい。
車体を左右に振って、身体の重心は動かさない。
簡単にはできない。
とにかくダンシングを取り入れることから始めるべき。
平地で出し切れるぐらいの加速ができまで練習あるのみ。
関連記事>>>【初心者ほどやらない】ロードバイクでスプリントしてる?【スカッ!とするよ】
まとめ
ダンシングしないのはできないから
無駄な場面だとしても、とりあえずやってみる
ダンシングしない人の考え方
ワンポジションが拷問だという事すらしらない証拠
ダンシング習得方法
練習は平地でやることが上達の近道
