なんかさー、エアロフレームにしたら巡航速度が上がったよ
やっぱりエアロヘルメットは伸びが違う
こんな上滑りした会話をしたことはないだろうか。
心当たりがあるとしたら、それはやばい。
到底感じることのできない差を、あたかも体感したかのようないいっプリ。
この手の会話で、一番ひどいのがエアロトーク。
百歩譲って、フレームの違いは分かったとしても、エアロを体感するのは難しい。
しかも、そんなサイクリストに限って上半身が起き上がったおっ立ちフォーム
特に初心者に多い。
けど、初心者ばかりではない。
おっ立ちフォームで走っているサイクリストは多い。
これでは、エアロヘルメットもエアロフレームもへったくりもない。
常に姿勢を低く保つ必要は、もちろんない。
でも、スピードが上がってもエアロポジションができないのは、無駄な力を使ってる。
空気抵抗を減らすには、まずフォームから改善しなくてはいけない。
なぜエアロポジションができないのか
やったことがない
そもそも、アイディアがない。
低い姿勢で巡航しようとする発想がない。
プロレースでは、よく見る光景。
みんな姿勢を低くしてフィニッシュラインに向かってる。
でも、自分が走ってるときそのシーンを思い出すことはない
だから、やったことがない。
試したことがなければ、なにも始まらない。
まずは挑戦することが大事。
- 上半身を低く保って2分間平地を走行
- 次に、いつものおっ立ちフォームで同じ時間を走行
速度が上がったか、楽にスピードを維持できたかの二通りになるはず。
だれからも指摘されない
自転車は一人でもできるお気楽なスポーツ。
9人揃わないと試合ができないということはない。
一人でもロングライドを満喫できる。
いや、一人だからこそ思う存分楽しめる。
が、そんなこと言ってると、成長はない。
成長というか、変化は訪れない。
「変化なんて望んでない」
そう思うかもしれないけど、やがて「単調」という壁がやってくる。
そこに気が付かず、サドルをまたぐ回数が減っていく末路を迎える。
そうなる前に、どこかしらの仲間に混ぜてもらって一緒に走った方がいい。
そして、そのおっ立ちフォームを指摘してもらった方がいい。
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速度によってフォームを変える
速い→低く、遅い→高く
どんな速度でもフォームが同じサイクリストは多い。
ハンドルポジションは、ブラケットから下ハンになったとしても、上半身はおっ立ってる。
これでは速くならないし、リラックスもできない。
スピードに緩急があるなら、フォームにも緩急をつける
速い場合はできる限りクラウチングフォームを低くする。
そして、そのフォームで最大限のトルクを掛けられる力の入れ方を探る。
上半身が起きている状態とクラウチングしている状態では、力の入れ方が違う。
空気抵抗を最大限に少なくしつつ、力を出しやすい体の使い方を探ることで伸びしろが生まれる。
反対に、スピードが遅いときには、とことんリラックスできるフォームを追求する。
これにより、スピードが上がった時に対応できる力を残すことができる。
空気抵抗を抑える意識を持つ
空気抵抗は目に見えない。
だから意識しにくい。
単独走をしているサイクリストが、低い姿勢を保って走っているところを見たことがない。
おそらく、「風」は意識しても「空気抵抗」という意識は低い
抵抗を減らすにはどうするのか。
おっ立ちフォームで「がんばる」ところをよく見かける。
向かい風、空気抵抗が大きいときの対策は「がんばる」以外にないサイクリストが多い。
人の力なんて、たかが知れてる。
ヒルクライマーが1gでも軽いパーツをつけるのと同じ。
平地なら少しでも空気抵抗を減らしたい。
軽量パーツを買うのと違って、エアロポジションを維持できればタダで速くなる。
空気抵抗を意識することで、世界が変わる。
ぐらいの感覚で取り組みたい。
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慣れることが重要
腕のつらさが際立つ
エアロポジションをとると、すぐに音を上げるのが上腕三頭筋。
いままで状態を低くしてペダリングしたことがなければ、1分後にはパンパンになる。
逆に、パンパンになるからエアロポジションをとれないとも言える。
自重トレーニングやウエイトトレーニングでも鍛えられる。
しかし実際に、エアロポジションをとってペダリングするのが一番早い。
自転車というと、足だけ鍛えればいいと思われがち。
とんでもない。
上半身をしっかり固定できる筋力がなければ、効率のいいペダリングはできない。
習慣にすることが大事
レース中に習慣でないことはできない。
- 一列棒状
- もうやめてくれーってぐらいのスピード
- レース前に飲んだウイダーが出てきそうなゲロゲロピッピ状態
こんなときに「そうだ!エアロポジションで空気抵抗を減らそう!」とかにはならない。
スピードが上がったら、自然と低い姿勢をとるところまで習慣づけないと実践では使えない。
だから、仲間を探して一緒に走るのがいい。
レースは自分のペースでは進まない。
自分が予測できないペースが上下する中で、フォームを変える意識を持ちたい。
それがやがて習慣となり、自然にエアロポジションを取れるようになる。
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まとめ
なぜエアロポジションができないのか
プロレースを見てイメージトレーニング。
速度によってフォームを変える
まずはスピードが変わっても変化してない自分のフォームを現状把握。
慣れることが重要
とにかくプロ選手をまねてやってみる。
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