

正直デザインが好きになれない

なんかクランクらしくない形してない?
当たり前のように付いているから、気が付かないかもしれない。
お店で見る自転車のほとんどはシマノクランク。
くらべようがない。
詳しくなければクランクはシマノの、あのデザインがスタンダードと思っているかもしれない。
右クランクのシャフトが見えないのっぺりしたデザイン
パッと見では、回るものという想像ができない。
力学的にいろいろ計算されて、あの形に至ったのだろう。
とてつもない主観でいうと「機能を優先しすぎると美を損ねる」。
やはり、バランスが大事。
シマノ以外のクランクはどんなものがあるのか。
クランクは「自転車の顔」。
クランクをサードパーティブランドにすると一気に素人感を払拭できる
クランクを変えることで、全体の印象は大きく変わる。
クランクが与えるバイクの印象

のっぺりデザインはいつから
シマノクランクで特徴的なのが、右クランク。
シャフトの穴がない。
DURA-ACE 7800 シリーズからシャフトの穴がなくなった。
それまではどこのメーカーも、シャフトとクランクは別パーツだった。
シャフトを取り付けて、左右のクランクを一つづつネジで締めていた。
そのネジがクランクの中心にあった。
がしかし、さすがシマノ。
すばらしい発想で、合理化を果たした
シャフトを、それまでと比べたら鬼のように太くして剛性を上げつつ、右クランクへドッキング。
シャフト付き右クランクをBBに挿入して、左クランクを六角レンチで締めるだけ。
剛性を上げつつ、組付けも飛躍的に楽になった。
が、しかし異様な外観になってしまった
なんというか、開業当時の新幹線の先頭車両的な丸みを帯びたデザイン。
ジャイアントがロードバイクをスローピングフレームしたときに似てる。
バイクの外観を大きく変えた出来事であった。
合理的なデザインのクランク
軽量化と剛性アップを成し遂げたデザインのクランク。
それ以前には、デュアルコントロールレバーでシマノが与えた他社への影響は大きかった。
それまで、ダウンチューブにニョキッと生えてる棒を動かして、シフトチェンジしていた。
それをブレーキブラケットと合体させてしまったことは、衝撃的だった。
流石に他社でも、この構造は取り入れないわけにはいかなかった。
クランクに関しては、そこまででは無いにしても見事な合理化は、他社のクランクデザインに影響を与えてもおかしくなかった。
しかし、影響は一部にとどまった。
やはり、回るもののデザインとして受け入れ難かったのだろうか。
のっぺりデザインがシマノではなかったら、ここまで普及していなかったかもしれない。
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シマノ以外のパーツ選び
みんな機能で選びすぎ
世界の三大パーツメーカーは、シマノ、カンパニョーロ、スラム。
とはいうものの、実質シマノが規模やシェアは圧倒的。
きっと一緒に走っているお友達のバイクを見ても、カンパニョーロやスラムをつけている人はいないかもしれない。
日本での入手状況の悪さという事情もあるけど、そもそもシマノ以外を選ぶ人が少ない。
シマノより価格が高いのに、性能に不安が残るものは普通買わない。
しかし、趣味で自転車をやっているなら、性能だけにフォーカスしていたらつまらない
基本的にどれもプロレースで使われているブランド。
性能に圧倒的な差はないはず。
だからデザインで選んだっていい。
関連記事>>>【ロードバイクパーツ】ブランドを揃えないとダサくなる【シマノとカンパ】
検討すらしないのはよくない
オールシマノが正しい。
それはそう。
トータルで機能を考えているから、ブランドは揃えたほうが性能は発揮できる。
何も考えず、シマノは楽だけどおもしろ味にかける。
趣味なのに、楽を選ぶのも変な話。
好きだから、一生懸命できるし、一生懸命調べたりカッコいいパーツを選んだりできる。
でも、きっとシマノ以外のパーツを、検討すらしたことがないひとだっていっぱいいる
自転車ライフを損してる。
趣味だからこそ、全力投球。
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シマノ以外のおすすめクランク5選
1.イーストン EA90 クランクアーム

5選の中でも、もっともスタイリッシュなイーストンクランクアーム。
今回の主旨では、最も効果的なパーツ。
アルミ製でお手頃価格ながら、しっかりとルックスをブラッシュアップできる。
クランク単体で539g。
価格を考えるとかなりな軽量パーツ。
ダイレクトマウント採用で、スッキリとした見た目になっている。
オプションでスパイダーアームもあるから、大きなギアでも対応可能。
チェーンホイールとスパイダーアームは別売り。
- クランクアクスル→Φ30mm
- 対応規格→ BSA68mm PF30 BB86 BB386
- 重量→ 539g(EA90 クランクアーム、EA90 スピンドル)
2.ワンバイエス J.CRANK (ジェイ・クランク)
非常にシンプルでクセのないクランクとして真っ当なデザイン。
スパイダーアームがない、ダイレクトマウントを採用していることも大きな要因。
クランクアーム単体販売で、別途ダイレクトマウントに対応したチェーンホイール(49×33)の用意が必要。
カラー選択は、クランクとチェーンホイールのコントラストを出した方がスマート。
- BB→24mm スルーアクスル bc1.37×24t シェル幅:68mm (シマノと互換性があるネット記事あり)
- 長さ→160〜170mm 2.5mm刻み
- チェーンホイール→SRAM規格のダイレクトマウントなら取り付けられる
3.スギノ EXP110-601D PF30 ST スチール BB仕様
堅実な製品を作り出すスギノ。
トラックの世界ではすでに信頼のおける馴染みのメーカー。
しかし、ロードやシクロクロスでは知らない人も多いかもしれない。
ドライブトレイン専門メーカーという、餅は餅屋的な発想で選ぶのは玄人。
一気に素人感が抜けるバイクに仕上がる。
- PCD → 110mm
- 互換性 → SHIMANO 11Speed / 10Speed
- Q ファクター → 145mm
4.MicrOHERO

聞きなれないが、日本で企画されているブランドMicrOHERO。
チェーンリングはダイレクトマウントで、インナーアウターが一体加工。
ありがたいのがシマノBBとの互換性。
取り付け方法もシマノと同じで、取り扱いやすい。
しかし、ルックスは格段にいい。
かなりお得感がある価格設定がありがたい。
- チェーンリング→50-34T/53-39T
- 対応BB:ホローテックIIタイプ
- シャフト外径→24mm
- クランク長→170mm
5.Speesy

いわゆる中華クランク。
昨今のパーツ価格の高騰から考えると破格。
チェーンリングはインナーアウターが一体加工。
ボルトが不要な分、軽量に仕上がっている。
歯数は46-30、48-32のバリエーション。
JBCFロードレースでも出ない限り、アウターはこれぐらいで十分。
BBはスレッド式のGXP規格。
スラムと互換性を持っている(詳細はリンク先ページを要確認)
大胆な肉抜きが施されていて、バイクの顔としてふさわしいルックスを持っている
- クランク長→165 / 170 / 175mm
- チェーンリング→46/30 48/32
- シャフト外径→24mm
- ダイレクトマウント方式
まとめ
クランクが与えるバイクの印象
どのフレームにするかを悩むのと同じ。どのクランクにするかも重要。
シマノ以外のパーツ選び
シマノがいいのは当たり前。でも、そこに面白さがあるかどうか。
シマノ以外のおすすめクランク5選
パーツ単価が高いけど、一気にイメージを変えられる。
