ロードバイクブーム以前の暗黒時代とはどんなものだったのか

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ヒルクライムブームの草分け的存在の乗鞍
その昔、ヘルメット装着義務はなかった

その昔、肩身の狭い思いをしたロード乗り

ロードバイクに対する世間の目は、想像を絶するほど冷たかった

約20~30年前、昨今のロードバイク事情とは、全く異なる時代があった。

呼び方もロードバイクじゃなくて、ロードレーサー。(なんかダサい)

ツール・ド・フランスでさえも、よく知られていない時代。

ロードレーサーに乗っているヤツらは変わり者だった。

ぴちぴちパンツに、エイリアンのようなヘルメットと未来型のサングラス

野球やサッカーではなく、競技用自転車に興味を持つ個性的な集団。

山に入る前、街中を走る時が特に恥ずかしかった。

それはもう、ヘンタイを見るような目で見られていた

今じゃ、なんともないけど当時は注目の的。

はたして当時の状況は、いったいどんなものだったのか。


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世間は受け入れないルックス

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本場の空気感を知りたくて渡欧。
それにしてもヘルメットが長い。

かっこいいの意味

小学生から「かっこいい~」と言われることはあった。

これには「戦隊ものみたくて」が隠れてる

言われてみれば、全身タイツにヘルメット。

正義の味方感はある。

とくに自転車にヘルメットが違和感を感じたみたい。

昔はやたら後ろが長かったり、自転車を知らない人からしたら、異様なデザインだった。

後ろが長いデザインが不自然に感じたのか、前後逆にかぶる初心者もチラホラ。

自転車=旅だと思われ、よく声をかけられた。

「どこまでいくの?」

(全然どこにも行かないし、家は近所)

(インターバルトレーニングしてただけです)

なんて通じるわけないがない。

正直に家は近所だと答えると、がっかりしたを顔される。

今はこんなことなくなった。

コンビニでさえ入りにくい

コンビニも今ほどなかったけど、店に入るのは勇気が必要だった。

全員が興味津々の視線を送る。

店員までジロジロ見る。

そして速攻で選んで、速攻で店を出る。

今でこそ、カフェのオープンテラスにサイクリングジャージを着て座っているのを見かける。

当時は、コンビニ以上の店は入れなかった。

幅寄せが当たり前

「車が一番」という思い込み。

自転車は邪魔者でしかない。

今でも、完全になくなったわけではない。

でも、30年前よりも、自転車に乗っていて腹がたつことは激減

今では、ドライバーが自転車の認知度があがり、車の幅寄せが少なくなった気がする。

昔は、中指を立てながら自転車を追い抜いていく姿もしばしば

自転車が悪者扱いの報道があるけど、車も相当悪い。

関連記事>>>【やる気】ロードバイクをやめたいとき【モチベーションをコントロールする】

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自転車レース=「競輪」

全員がカンチブレーキの時代

競輪と区別がつかない

自転車やってるんです

あー、競輪?

いえ、ロードレースっていう…

え?だから競輪じゃないの?

自転車を始めてから20数年、こんな会話をし続けた。

しかも競輪はスポーツの前に、公営ギャンブル。

ロードレースを説明したところで、相手の顔は意味不明な表情のまま。

わかってほしい自分としてはつらい時期だった。

競輪選手を目指していると思われる

競輪のことは一つもわからない。

しかし、競輪選手を目指していると思われていた。

自転車をやっていることを話すと、6割くらいの確率でそう思われていた。

いまでは想像がつかないひともいるかもしれない。

でも、ほんと。

ネットやSNSの力は大きい。

あの、大人気自転車まんがは全く見ないけど、マジでありがとう。

やっと誤解が解けた。

ツール・ド・フランスとホノルルマラソン

世界三大スポーツといわれる、あのツールド・フランスでさえ認知度ゼロ。

自転車をやったことがない、すごく詳しいひとやっと知ってる程度。

でも、

「あれ?なんでツール・ド・フランスでないの?」

って聞いてくる。

なんでも、あんなにたくさん出てるから申込制と思っていたらしい。

「競輪やってるの?」の質問がなくなりかけたあとも、「ツール・ド・フランスでないの?」の質問はかなり最近まで続いた。

関連記事>>>【継続は力なり】ロードバイクが好きだけでは続けられない【苦しいスポーツ】

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改善した現状とモチベーションアップ

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この写真でカーボンフレームに乗っている選手はたった一人。
赤いジャージが筆者。

追い風

ロードバイクブームが去ったと言われている。

しかし、30年前からやっている身からすれば、依然として空前絶後の大ブーム真っ最中。

こんなにぴちぴちウエアを着たひとたちとすれ違う日が訪れるとは思ってなかった

完全に認知度を得たといっても過言ではない。

最近、さすがに「競輪やってる?」とは聞かれたことはない。

ロードバイクを趣味にしているなら完全に追い風。

理解が得られる幸せ

もう、あのころには戻りたくない。

「ロードバイクやってます」

聞き返されることも、説明もいらなくなった。

(正確にはロードレースではなくシクロクロスだけど、説明しにくいので説明しない)

今の状況からすると、どれだけピンと来ないかもしれない。

しかし、自分がやっていることが、他人にすんなり伝わるのはうれしい。

強い信念はいらない

ロードバイク継続させるのに、昔のような強い信念はいらない。

なんだかんだ、周りの人も同じことをやっているのは心強い。

車で走っていると、多くのサイクリストを見かける。

これだけでも、ほっとする

ロードバイクに乗らなくなってしまったのはもったいない。

いま、すごくやりやすい環境にある。

パーツもすぐに手に入る。

カッコいいウエアも売っている。

(昔はメーカーが少なく、ひどいデザインが多かった)

もしも、モチベーションが低下しているなら、景気づけにパーツやウエアを買うのもあり。

自転車を趣味にする最高の潮流に乗っている。

関連記事>>>【やめる理由に激しく共感】なぜロードバイクが続かないのか

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まとめ

世間は受け入れないルックス
世間的には衝撃的なアウトラインで野外活動することに、みんな冷たかった。

自転車レース=「競輪」
違いを説明するのに疲れ果てた。

改善した現状とモチベーションアップ
もう競輪とロードレースの違いを説明するような低次元ではない。

コメント

  1. 名もなきサイクリスト より:

    スポーツの一つとしてようやく認知されてきています。
    ただ、心無い方の乗り方で悪い目で見られてしまっています。

    信号及び法規は守る、歩行者を優先する、不意な飛び出しも常に
    意識して自転車に乗る。これを守って楽しんでもらいたいです。

  2. Silicate_melt より:

    こんにちは
    1986年からロードに乗っている者です.
    ずっとロードに乗ってはいたんですけど,最近14年ほどインターネットから遠ざかっていた浦島太郎です(笑)(私はスマホを持っておらず,クラブチームにも所属せずソロで乗っているので,本当に最近のことを何も知らないのです)

    ロードバイクブームってあったんですね!
    比較的ロード乗りの多いと思われる神奈川育ちですが,その後,転勤で地方を転々としているので,まったく知りませんでした

    さて,この記事の件,自分の記憶を思い出してみますと,次の通りです.

    (1) 呼び方もロードバイクじゃなくて、ロードレーサー。(なんかダサい)
    自分的には「ロードレーサー」の方がかっこいいと思っているのですが...
    「ロードバイク」って,いまだに慣れません
    たしかこの呼び名が出てきたのは90年代後半くらいだった気がする.
    「マウンテンバイク」ブームの影響ですね

    (2) コンビニでさえ入りにくい
    自分はコンビニくらいならなんとも思いませんでした
    今って,レーパンのままで輪行するのってアリなんですかね?
    自分はいつもレーパンの上からスウェットパンツを履いて隠してました
    今でもレーパンで電車に乗る勇気はない

    (3) 幅寄せが当たり前
    これは記憶にないなぁ
    逆に,ロードで車に対して危ない走りを結構やっていましたね.
    峠のダウンヒルでバスや車を右から追い抜くとか (しかもノーヘルで)
    いまなら完全に煽り運転
    反省しております

    (4) 競輪と区別がつかない
    コンビニで休憩中にトラックの運転手から「どこの所属?」とかは普通に聞かれましたね

    (5) 「ツール・ド・フランスでないの?」
    ああ,確かに,誰かにどこかで言われたような気もする(笑)

    (6) カッコいいウエアも売っている。(昔はメーカーが少なく、ひどいデザインが多かった)
    30年前のウエアを今でも普通に着てますが,ヤバイですかね(笑)
    昔はプロチームのレプリカジャージを着ている人が多かった.
    パーツは進化するけどウエアってあまり変わらないし,買うとそれなりに高いから,なんだかんだ言ってウエアが一番長持ちしている気がする.

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