この冬はシクロクロスがおすすめ

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近年、人気が高まっているシクロクロス。

ロードやマウンテンバイクと違って、モロ体育会系とは違っておしゃれ要素もあるのが人気の理由。

その他にも、テクニック面やメンタル面でもシクロクロスをやるメリットはたくさんあります。

そんなシクロクロスをおすすめする理由をご紹介!

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シクロクロスとは

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まずはシクロクロスって何?というところですが、ドロップハンドルで700C×33㎜のバイクに乗ってオフロード周回コースを決められた時間を周回するレースです。

シクロクロスと言えば、バリアー(シケイン)という板を越えるシーンが有名ですが、コースによっては設けられない場合もあります。

木製の板で、高さは40cmのものがコース幅
全体に
4メートル間隔で2枚設置される。
2011 シーズンからは、もっと低いもの、
間隔も変えてよい
ことになった。

出典:シクロクロス_フランス教本

もう一つの特徴は担ぎ。

階段がある場合、ドロドロや砂浜でバイクに乗れない場合、担いだり押したほうが速いと選手が判断した時に、バイクから降ります。

よく、「担がなきゃいけないの?」という聞かれますが、そんなことはありません。

乗っていくのも、降りるのも全く自由です。

でも、乗っていけないようなコース設定をしているのです。(そこを乗ってクリアすると観客が湧きます)

レースのスピード領域が低く、マウンテンバイクのように急な下りや激しい凸凹コースもなく、初心者にもエントリーしやすいのが特徴です。


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変わった機材

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現在はグラベルロードというカテゴリーもあり、専用のパーツも出ているぐらいで、シクロクロスだから変わった機材とは言えないかもしれません。

しかし、シクロクロスレースのは、他の競技ではあまり見ないトラブルが発生します。

その為の対策も含めた機材選択が必要です。

  1. 33㎜のオフロードパターンチューブラータイヤ
  2. ギア比
  3. カーボンレールのサドルはNG
  4. 昔はディスクブレーキが否定されていた
  5. エンドが折れる
  6. スペアバイクを用意する

1.33㎜のオフロードパターンチューブラータイヤ

ルール上これ以上太いタイヤはだめです。

もちろん、普及の為に下位カテゴリーでは規制はありませんが、主催者はルール通りのタイヤで走ると楽しいコースを想定しています。

2.ギア比

昔は見た目はロードバイクなのに、異様に小さいチェーンリングが付いてることに違和感を感じる人から指摘を受けたことがあります。

完成車だとフロント46T×34Tが設定されることが多いですが、46Tだと重すぎて平地のレースなのに34Tで走ることになります。

44Tか42Tで十分です。

完成車で買ったら、チェーンリングは交換したほうがよいでしょう。

走りやすさが格段に向上します。

3.カーボンレールのサドルはNG

バイクに飛び乗ることがあるシクロクロスはサドルに大きな負担がかかります。

サドルは軽量化して重心を下げたいところですが、強度優先で、金属レールはマストです。

4.昔はディスクブレーキが否定されていた

ロードと同じく、昔はシクロクロスもディスクはルール上NGでした。

ルールでNGになる以前に、そもそもタイヤのグリップする限界値が低いのに、強力なブレーキをつけてどうするの?という話もされていました。

強力なブレーキがかかっても、路面とのグリップが低ければロックして滑るだけです。

それもそのはず。

シクロクロスタイヤは、グリフォネーベというカブトガニみたいに進化しないパターンが根強い人気を博しています。

いつしかその議論もされなくなり、国内シクロクロスの下位カテゴリーでさえも、ほとんどがディスクブレーキ。

制動力とグリップの関係の話はなんだったんだろう…

5.エンドが折れる

国内シクロクロスをここまでブランディングしたのは間違いなく、矢野さんの力。

国内シクロクロスブームの火付け役である、

Rapha スーパークロス野辺山のオーガナイザーを
務める矢野大介氏

その矢野さんが主宰する野辺山シクロクロスでは泥が有名。

冬は霜柱が立って、日中それが解けてドロドロになるのでシクロクロスはドロドロなのです。

数年前のレースではドロドロ区間を通過し、ドライ区間に入って数メートルで、エンドが折れるシーンが続出。

これはチェーンに泥がのって、そのままペダリングした為に泥がプーリーに引っかりエンドを折ってしまう現象です。

対策はスペアバイクを用意して、バイクチェンジする以外の方法はありません。

コース設定もドロドロ区間直後にピットがあります。

野辺山のレースでは毎週回バイクチェンジするというプロチームみたいなレースをしました。

6.スペアバイクを用意する

初心者に関係ない話ではありません。

カテゴリーが上がるほど、スペアバイクを用意している確率はあがりますが、決して「速いから必要」という事ではなく、最後までレースを楽しむのに必要なのです。

  • 朝のコースチェック時にパンク
  • レース中にパンク
  • ドロドロレースで一回だけ交換

スペアバイクを用意する価値は非常に多いです。

ロードだと、レース中にパンクしてバイクチェンジしたとしても、集団復帰できる確率は、ほぼゼロ。

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シクロクロスは、なんとか最後まで走れば、ほかの選手が自滅してパンクする前の順位でフィニッシュできることもあります。

2台そろえられる予算でのバイク選びをおすすめします。

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シクロクロスは世界につながっている

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国内にシクロクロスを持ってきたのは長野の藤森さん。

1986年、初代のシクロクロス小委員会座長の藤森氏が

留学先のオランダから長野県へ、サーキットで行う
シクロクロスシリーズを持ち帰った。

出典:AJOCC

そのころの国内ロードレース大会は、カテゴリーが統一されてなく、大会ごとで自己申告。

実業団レースはどうなってたか忘れてしまいましたが、ホビーレベルの草レースは、大会それぞれが連携しているようなことはありませんでした(今でも)。

でも、シクロクロスは違いました。

藤森さんが持ってきたのはレースだけでなく、運営の仕組みもヨーロッパから持ってきたのです。

いまではあまり見かけませんが、当時プロチームのジャージを着てロードの草レースに出ている人はたくさんいました。

カスタムジャージが高く、プロチームレプリカジャージが安かったという事もあります。

でも、これは意識が低い証拠。

国内最初のシリーズ戦である長野を中心に行われていた「シクロクロスミーティング」では、プロチームジャージを着てスタートラインに立った人には、審判がスポンサーロゴにガムテープを貼ったり、ウエアを裏返しにして走るよう指示されていました。

当時と事情は違いますが、この辺りの意識が向上したのは、こういった努力が影響しているものだと思います。

(話がそれてしまいました)

全国統一カテゴリー制で、地域ごとにシリーズ戦になっていて参加しやすい。

基本的なルールを独自で作ることはなく、あくまで国際自転車競技連盟に準ずる形。(ローカルルールはありますけど)

興味を持った人がカテゴリー4から参加して、カテゴリー1まで上がっても、世界と同じ競技時間の60分だから、もしもそのまま世界に飛びたしたい選手がいても、その辺は同じ。

どの地域に住んでいても、同じルールで同じカテゴリーというのは強くなりたい選手にとって、とても重要なことです。


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タフな精神力

シクロクロスは冬の競技なので、寒さに耐えなくてはいけません。

しっかりとウォーミングアップをこなしても、特に寒い日は60分や40分といった短い時間の競技であってもハンガーノックを引き起こします。

冬の雨なんて最悪。

ウエアにしみ込んだ水分は、気化熱で体から熱を奪います。雪は雨よりいいですが、雪面は特殊なハンドリングが必要です。

手はかじかみ、鼻水もデロデロ。

そんな環境でレースをすると、タフな精神力が備われます。

レースは結局、根性論を排除できません。

パワーメーターでいくら鍛えても、レースの時に、強いメンタルがなければ、自分の能力を発揮できません。

<とても買えない、買う気もしない⇒パワーメーター不要論

シクロクロスを経験することで強いメンタルを手にすることができます。

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まとめ

  1. ドロップハンドルと細いタイヤでオフロードを走る
  2. 強度重視のバイク選びと、スペアバイクの調達
  3. 全国統一カテゴリーで競技時間は世界と同じ

シクロクロス参戦を検討中の方には、ぜひともエントリーして頂きたいと思います。

なぜか、国内シクロクロスレースではスチールバイクがいまだにバリバリのレース機材として扱われています。

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