【カンチブレーキ】クロモリバイクなのにディスクブレーキにするんですか?【オタク向け】

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え?いまどきリムブレーキはないでしょ?

なにごとにも相性ってものがある

自分だけのサイズやカラーリングを楽しめるのが、クロモリのカスタムフレーム。

100年間ぐらいは、バリバリのレース機材としても活躍。

でも、今となっては自転車オタク向けのマニアックな存在。

セミオーダーも手軽でいい。

でもやっぱり、一から注文通りに作ってもらうのがクロモリフレームの醍醐味。

そのフルカスタム品なのに、ディスクブレーキを選択するのが今の流れ。

それはディスクブレーキが主流だから

でも、ディスクブレーキは新しい技術じゃない。

クロモリフレーム全盛時代に、ディスクブレーキをつけようと思えばつけられたはず。

では、なぜその技術が発達しなかったのか。

それは、

重くなるから

人間は1馬力にも到底及ばない。

たいして必要もないディスクブレーキの重さに、パワーを食われたくない。

そんなこと言っても、ディスクブレーキ 一択の時代。

だけど、カスタムバイクならリムブレーキの選択肢が残されてる。

最先端なら最先端を

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時代の流れ

そもそも、時代がズレてる。

自転車用ディスクブレーキは、マウンテンバイクが先駆けて普及済。

アルミフレームや、カーボンフレームの普及と同時期。

フレームが軽くなりました

ディスクブレーキみたいな重いパーツも付けられる

その間、クロモリパイプは革新的な変化は起こってない。

だから、ディスクブレーキがマッチするはずがない。

クロモリにディスクブレーキを搭載するには、

  • 制動力に耐えるため、フレームの補強
  • さらにブレーキキャリパーや、ディスクを装着
  • リザーブタンクが付いたでっかいデュアルコントロールレバーも必須

そもそもが軽いカーボンフレームで成り立つのがディスクブレーキ仕様。

ディスクブレーキは新しい技術ではない

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出典:ねとらぼ交通課

デコチャリはディスクだった

モーターバイクの世界ではあったりまえだったディスクブレーキ。

目的は全然違うけど、すでにデコチャリでスチールフレーム+ディスクブレーキは存在していた。

もちろん、スポーツバイクとしての自転車部品を開発する人たちだって、とっくに思いついていたはず。

それでもクロモリにディスクブレーキが搭載されなかった。

重量増に対しての恩恵がうけられなかったことに、気が付いていたからではないか。

そのころとは違い、いまではディスクブレーキ関連パーツは軽くなっている。

でも、十分に制動力があるリムブレーキから置き換えるほどのメリットはない。

軽いからこそ部品を増やせる

ディスクブレーキ自体のメリットはたくさんある。

  • 雨の日には乗らないけど、雨の日にも効く
  • リムを軽量化できる
  • ブレーキの引きが軽い   

これらを生かすことができる唯一の素材がカーボン。

なぜなら、そもそも軽くて強いから。

クロモリは軽くすると弱くなるし、強くすると重くなる。

これが変わらない限り、ディスクブレーキとの相性はわるいはず。

カーボンという軽い素材だからこそ、ディスクブレーキの選択肢がある。

関連記事>>>カーボンフレーム不要論【迷ったら安いほうを選択すべき】【先入観のワナ】

クロモリこそリムブレーキ

廃盤のTRPカーボンカンチブレーキ
¥40,000とアホみたいに高い

現役のリムブレーキ

KCNC CB10 ロード AL7075

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ロードバイクなら、シマノのコストパフォーマンスにかなうリムブレーキはない。

でも、こんなのがクロモリロードについていたらカッコイイ。

KCNCは、様々な個性的なパーツを展開するサードパーティー。

ただシマノで固めるのではなく、個性的なパーツをつけると断然愛着がわく。

Funienブレーキキャリパー

ディスクブレーキもラインナップしているFunien。

カーボンを多用したブレーキキャリパーは珍しい。

カタログ数値 重量比較(前後ペア)

  • Funien:158g
  • Shimano デュラエース:327g

価格は同等レベル。

さすがにこれだけ軽いと、バイクを持ち上げた時にも軽さを体感できる。

ディズナ カウンター カンティブレーキ 前後セット 

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アルミ2枚板構成のオーソドックスなカンチブレーキ。

アームが長く制動力は申し分なし。

ボルトでセンター調整可能なチドリや、アジャスター付きのアーチワイヤー。

進化することはなくなったけど、最先端のカンチブレーキと言える。

TRP CX8.4 Alloy Mini V-Brake

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シクロクロスではVブレーキが広まることなく、ディスクブレーキが普及。

MTBでは一定期間普及した経緯がある。

カンティブレーキよりも間違いなく制動力は高い。

ただ、リムとブレーキシューのクリアランスが非常に狭い。

リムが若干でも振れるとブレーキシューに接触するのが痛いところ。

それでも、構造は単純だしVブレーキも全然アリ。

ブレーキシューのグレードを上げる

リムブレーキが効かないと感じたときは、まずセッティングの見直し。

次に、ブレーキシューをグレードアップ。

高いものでも数千円。

そんなに簡単に減るものでもない。

ディスクブレーキの新車を買うよりも圧倒的に安い。

リムブレーキでもやれることは、まだまだある。

SWISS STOP(スイスストップ) FLASH PRO

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カーボンリム用の決定版。

スイスストップはだれもが認める制動力。

軽いリムブレーキロードバイクから、ディスクロードにする前に試したい。

簡単に軽さを捨ててはいけない。

SWISS STOP(スイスストップ) FLASH PRO BXP

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抜群の効きが体感できるアルミリム専用ブレーキシュー。

雨の日には乗らなくても、峠の下りでは路面が濡れている場所がある。

そんな場面でも、ちゃんと聞いてくれるのがスイスストップのすごいところ。

ゴム一つでこんなにも違うのかって感じ。

ディスクにこだわるならカーボン

まだロードバイクは、廉価モデルならリムブレーキモデルが残されてる。

でも、なくなるのは時間の問題。

シクロクロスバイクになると、すでに選択肢はない。

MTBがリムブレーキだった時代は、遠すぎて思い出せない。

だから、だいたいほとんどディスクブレーキ。

リムブレーキを選択するならクロモリカスタムフレームしかない。

なのに、ディスクブレーキがクロモリフレームでも当たり前になりつつある。

ディスクブレーキに、こだわりがあるならカーボンフレームがおすすめ。

さらに、ディスクブレーキ関連パーツをケチってはいけない。

重すぎて、愕然とするのが目に見えてる。

クロモリフレームで廉価グレードのディスクブレーキなんて付けたら拷問。

関連記事>>>【クロモリフレーム】逆にカーボンよりも強い存在感【カーボン一辺倒に飽きた】

まとめ

最先端なら最先端を
ディスクブレーキはカーボンバイクに取り付けられるように開発者はイメージしてる。

クロモリこそリムブレーキ
 クロモリフレームは重い。だから軽いリムブレーキがいい。

まだあるリムブレーキ
品薄になりかけているけど、まだある。

高い制動力のブレーキシュー
 リムブレーキも、ブレーキシューを変えることで性能はグッと上がる。

コメント

  1. 通りすがるマン より:

    キャリパーブレーキのクロモリフォークを同じメーカーのクロモリのディスクブレーキフォークに入れ替えたことあります。
    一番気になったのが重さよりもフィーリングの変化でした。
    ブレーキの反動でフォークがねじれたり折れたりしないように硬くなっているから操作感や衝撃がクイックでダイレクトと言うか。特にコーナーで乗っていて気持ち良くなくなったので結局1ヶ月ほどで元に戻してしまいました。同じ理由でクロモリにカーボンフォークも好きではなかったりします。カーボンだと軽いには軽いんですけどねぇ…体を預けても優しく踏ん張ってくれる感覚がないというか…。
    よく考えて設計しているのだと思います。

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